姿勢矯正ベルトの使いすぎ、体に負担をかけてしまいます!

数日前に、背骨矯正ベルトを購入し、「1日中つけている」というクライアントさまが来院されました。
施術前にお身体を確認すると、いつもとは明らかに違う背中の状態でした。背部の筋肉は全体的に硬く緊張し、とくに第2・第3胸椎が前方に出ている状態が見られました。

「最初はデスクワーク増えましたか?」とか「重い荷物を長時間かかえましたか?」などお話させていただき、原因を探るのに少し時間がかかりましたが、姿勢矯正ベルトを使い始めたというお話をうかがった瞬間、すべてが腑に落ちました。

姿勢を良くしたいという思いから、1日中ベルトを装着し、無理に胸を張る姿勢で過ごしていたとのことでした。
その状態が続けば、体が悲鳴をあげるのも無理はありません。

背骨はもともと、首・背中・腰がゆるやかなS字状に湾曲することで、重力や衝撃を分散し、体への負担を最小限に抑える構造になっています。
この自然なカーブを「真っすぐが正しい姿勢」と考え、過度に矯正してしまうと、特定の筋肉ばかりを使うことになり、筋肉や骨、関節に余計な負担がかかってしまいます。

姿勢矯正ベルトそのものが悪いわけではありません。
ただし、使い方がとても重要です。
1日中つけ続けるのではなく、数時間程度にとどめること、就寝時は必ず外すこと。
ベルトで姿勢を「固定する」のではなく、体に「正しい感覚を思い出させる補助」として使うことが大切です。

本当に良い姿勢とは、力を入れて保つものではありません。
呼吸が楽で、肩や背中に余計な力が入らず、自然に保てる姿勢です。

「良かれと思ってやっていること」ほど、やりすぎには注意が必要です。
体はとても正直です。
違和感や不調を感じたら、無理を続ける前に、一度ご自身の体の状態を見直してみてください。